今月の5日、水蒸気噴火をしたフィリピン・ルソン島南部の「ブルサン山」から12日再び噴煙が立ち上っています。
スペイン南部では山火事が発生し、2000名が避難しています。
火とくれば水であり、中国南部で豪雨があり、一帯が浸水しています。
ブラジルでも先月豪雨によって「死者100名」が出ておりましたが、日本も本日から東北を除いてほぼ全国的に梅雨入りしました。
じめじめした日がしばらく続きそうです。
太陽黒点も鋭角的に増加しており、先月22日の「159個」を超えるか注目しています。
太陽が動けば、地球も動きます。
アフリカの角の干ばつも酷いですが、アメリカの穀倉地帯も干ばつが深刻化しており、冬小麦の収穫量が「8%減少」する見通しです。
イラクのチグリス川でも深刻な干ばつで水位が下がり、3400年前の古代都市が姿をあらわしています。
気候変動による干ばつで、3400年前の古代都市が再び出現…イラク、チグリス川で BI
極度の干ばつでチグリス川の水位が下がり、約3400年前の都市が出現した。
イラクはここ数カ月の間、気候変動による干ばつに見舞われている。
国連によると、イラクは世界で5番目に気候変動の影響を受けやすい国だという。
気温の上昇により乾燥し、干ばつになりやすく、農業とそこに住む人々の生活を脅かしている。
この懸念される状況は「2020年、2021年、2022年と連続して発生した干ばつ」が原因だとしている。
新型コロナの疫病、干ばつ、ロシアの戦争、飢饉、天災、経済崩壊と何か世の終わりに突入している感が徐々に出てきておりますが、世界銀行が世界の経済成長率を下方修正し、スタグフレーションを警告しています。
世銀、22年の世界成長率予測を下方修正 スタグフレーション警告 ロイター
多くの国にとって景気後退(リセッション)を避けるのが難しくなると想定。
マルパス総裁は序文で「現時点でスタグフレーションに陥る危険性はかなり高い」と記した。
「世界の大部分で投資が低迷していることから、鈍い成長が2020年代いっぱい続く可能性が高い。
多くの国でインフレ率は数十年ぶりの高水準にあり、供給の伸びは緩やかにとどまる見込みであるため、高インフレが長期間続くリスクがある」とした。
マルパス氏は記者会見で、下振れリスクが顕在化した場合、世界経済の成長率は22年に2.1%、23年に1.5%に落ち込み、1人当たりGDP成長率はゼロに迫るとの見解を示した。
多くの国がリセッション(景気後退)となり、スタグフレーションに陥ると予測しています。
鈍い成長は2020年代いっぱいまで続き、高インフレは長期間続く。
下振れリスクが顕在化すれば、今年の成長率は「2.1%」となり、来年は「1.5%」、そして1人当たりの成長率は「ゼロ」となる。
世界大恐慌の予測でもしているようです。
ソースにはこうあります。
世銀は「多くの国にとって景気後退は避けがたい」(マルパス総裁)と指摘。
世界的な不況が回避できても、物価高騰と景気停滞が同時に起こるスタグフレーションの苦しみが「数年続く恐れがある」と警告した。
世銀は、スタグフレーションは数年続くかもしれないと言っています。
ロシアの成長率は、「マイナス8.9%」と上方修正されていますが、世界中がロシアに逆制裁されているように見えます。
ロシアの戦争によってエネルギー価格が高騰し、世界中で高インフレを引き起こしており、世界をスタグフレーションに陥らせています。
ロシアの原油を禁輸すると勇ましかったわけですが、実はインドを介して欧米はロシア産原油を輸入しているようです。
インドが抜け穴になっており、ロシアは侵攻開始から100日間で「13兆円」の収益を得ています。
結構な額で、もう潤っちゃって。
アメリカ自身もロシアにケンカを売り、制裁されているように見えます。
ガソリン価格の高騰が止まりません。
全米自動車協会(AAA)が公表しているガソリンの平均価格は、ついに1ガロン「5ドル」を超えてしまいました。
もちろん過去最高です。
1ガロン「5.014ドル」をつけています。
EIA(米国エネルギー情報局)が毎週公表しているガソリンの平均価格も1ガロン「5ドル」を超え、過去最高価格を記録しています。
こちらは1ガロン(約3.8リットル)「5.006ドル」をつけ、やはり5ドルを超えています。
ロシアにケンカを売ってアメリカ国民は酷い目にあっています。
ケンカを売る相手を間違えますとこうなります。
うけました。
ミシガン大学消費者信頼感指数も統計が開始された1952年からの70年間で過去最低を記録しています。
「50.2」をつけていますが、これは1952年以来過去最低の数字です。
現況指数は「55.4」であり、期待指数は「46.8」とどちらも先月を下回っています。
インフレは3月にピークをつけたと見る識者もおりましたが、見事に予測を裏切られています。
5月のアメリカの消費者物価指数は、予想の「8.3%」を超えて、前年比「8.6%」となりました。
40年ぶりの高い数字です。
ガソリン代は前年比48.7%増、家庭の食費は11.9%増、ガス代は30.2%増であり、住居費も5.5%増でした。
ガソリンは1年前より50%も上がっています。
1970年代の高インフレの時代に戻っていくかもしれません。
EU圏のインフレ率は前年比「8.1%」であり、イギリスは前年比「9.0%」です。
これで欧米は軒並み8%を超えるインフレに見舞われることになりました。
世銀の警告からすれば、世界的な規模のスタグフレーションになりそうです。
この高い数字を受けて、0.5%の利上げのはずが、「0.75%」の利上げの公算が大きいと見られています。
少なくとも3回のFOMCのうち1回は0.75%の利上げがあると予測されています。
FRB、今週0.75ポイント利上げ検討の公算大-CPI加速などで ブルームバーグ
5月の米消費者物価指数(CPI)や予想インフレ率の伸び加速を受けて、米金融当局者は14、15両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、1994年以来となる0.75ポイントの大幅利上げの検討を恐らく迫られる公算が大きい。
この数日間に発表されたインフレ関連統計は予想を上回る展開となり、投資家の間で今週のFOMC会合での0.75ポイント利上げ決定を織り込む動きが広がっていることが、金利先物市場の動向から明らかとなった。
ウォール街では、ゴールドマン・サックス・グループと野村ホールディングスのエコノミストが同日、今週と7月26、27両日のFOMC会合での利上げ幅予想を0.75ポイントに変更。
JPモルガン・チェースのエコノミストは今週のFOMCでの利上げ幅見通しを0.75ポイントに修正し、先週のバークレイズとジェフリーズの動きに追随した。
「金融当局がいったん0.75ポイントで動き始めればストップは困難になり、インフレに対する結果ベースの手法と相まって、リセッション(景気後退)のレシピになりそうだと感じられる」
ウォール街では、軒並み「0.75%」の利上げに修正されています。
一旦、0.75%の利上げをすれば、ストップすることが困難となり、リセッションとなる。
中には可能性は「10%」ほどですが、「1.0%」の利上げを予測している人もいます。
モルガンスタンレーのゴーマンCEOは、アメリカは「50%の確率」でリセッションになると予想しています。
非常に悲壮感が漂っておりますが、サマーズ氏はインフレは全然ピークではなく、まだまだ金利は上昇していくと言っています。
サマーズ氏: インフレは全然ピークではない、金利は上がり続ける GLOBALMACRORESEARCH
インフレがピークだという主張、インフレが一時的だという主張が間違っているというのはかなり明らかだ。
CPIのほとんどの要素が顕著にインフレになった。
そしていくつかの主要な要素のインフレはこれから数ヶ月で更に加速してゆくと予想している。
年末には建物のインフレは年率8%になっていると思う。
民間の発表する数字を見れば、それよりも急速なインフレになっているのだが。
われわれはスタグフレーション的な状況を自分で作り上げた。
もう何ヶ月も言い続けているが、ソフトランディングは容易ではない。
サマーズ氏は、0.5%では効果がなく、0.75%の利上げにするべきと言っています。
下手をすれば、株価も経済もどちらも殺してしまいます。
識者はソフトランディングはほぼ無理と見ているようです。
それを察してか、市場では無慈悲な将軍さまのように株が投げ売られています。
「ドル以外は全て売れ」-米大幅利上げ観測、株・債券など一斉売り ブルームバーグ
「ドル以外は全て売れ」がトレーディングデスクでは合言葉になった。
予想以上の米インフレデータを受けて、米連邦準備制度が利上げを加速させるとの観測が強まった。
トレーダーらは9月までに1.75ポイントの米利上げを予想。
これは2回の0.5ポイント利上げと1回の0.75ポイント利上げを意味する。
欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しも引き上げられた。
原油も1バレル「122ドル」を突破しており、3万ドル割れも時間の問題でしょうが、今年の株価急落によって富豪の資産が「1兆4000億ドル(188兆円)」も失われています。
世界の富豪、年初来で資産188兆円失う-インフレ懸念や金利上昇で ブルームバーグ
ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、今年に入り世界の富豪上位500人の資産計1兆4000億ドル(約188兆円)が失われた。
世界の金融市場がインフレ懸念や金利上昇で圧迫される中、13日だけで2060億ドルが吹き飛んだ。
ちょっとした国家のGDP規模の損失ですが、上がることのない株を無理やり上げていたわけですから元の水準に戻っていくだけです。
普通は経済恐慌から戦争へと移行するわけですが、今回は戦争から経済恐慌へと進みそうです。
そして経済恐慌となれば、その行き詰まりを打開しようとして戦争を起こそうとする者も出てくる。
株価が急落すれば、逆資産効果によって消費が激減し、消費が激減すれば、企業収益を直撃し、倒産と失業が増加していく恐慌になっていく。
ロシアの勝利はほぼ間違いなく、ドイツの連邦情報局(BND)によれば、ウクライナの抵抗は後「4週間~5週間」ぐらいしかもたないだろうと予測しています。
7月の中旬から下旬にかけてです。
ドイツはロシアが8月までにドンバス全域を完全に支配下に置くと見ています。
もしNATOが参戦してくれば、この予測の通りにはなりませんが、NATO対ロシアとなれば世界大戦になってしまいます。
1929年の世界大恐慌から第二次世界大戦に発展したように、今回も世界大恐慌から第三次世界大戦に発展していくかもしれません。
神々の浄化というのは厳しいですからね。
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