国際

世界の悲鳴

トラがカボチャを食べてます。

カボチャの中には好物が詰め込まれているようです。

カバの食べっぷりにはうけます。

ブレグジットですが、形式上は北アイルランドとイギリス本土は一体として関税同盟から抜けることになっているわけですが結局、実質的には北アイルランドだけをEUの関税同盟に残すことで合意しました。

これはジョンソン首相の譲歩でしょうが、バックストップを削除した離脱協定案には同意しないと言っていたEUが、あっさり合意したわけです。

情報BOX:英・EUが合意した新たな離脱協定案 ロイター

北アイルランド議会はブレグジット後、EUの規制体系にとどまり続けることに同意を与えなければならない。

まずブレグジットから4年経過した時点で、同議会において有効投票の過半数が同意すれば、さらに4年間はEUの規制が適用される。

ただしアイルランドへの併合を求める分離派と、英国との統合維持を望むプロテスタント系グループの双方の過半数の同意を得れば、EU規制は8年間継続される。

逆に過半数の同意が得られない場合、2年間の「冷却期間」を設けてその間に双方がアイルランドとの厳格な国境制度を復活させないための新たな解決策を見出す必要がある。

北アイルランドには異なる二つの関税ルールが置かれることになりますが、やはり反発しています。

関税同盟残留案は支持しない=北アイルランドDUP ロイター

実質的にアイリッシュ海に国境が引かれるようなものであり、いずれイギリス解体となりそうです。

ブレグジットは、合意ある離脱になりそうな気配ですが、そうなりますとスコットランドからEU市民権を奪うわけですから、今度はスコットランドのイギリスからの独立問題が浮上してきそうです。

イギリスからの独立を問う住民投票が行われる可能性があります。

これですね。

悪いウサギです。

あれだけ離脱延期の要請をしないと言っていたジョンソン首相ですが結局、形式上は離脱延期要請をせざるを得なくなりました。

しかして延期の交渉はしないと明言しています。

イギリスとしてもダラダラと延期ばかりできないわけです。

イギリスが離脱延期を求めれば理論上、何度でも延期は可能ですが、移行期間延長はたった1度しか認められておらず、その期日は来年の7月1日です。

この期日を逃せば、1年から2年の移行期間の延長はできず、2020年末に移行期間は終了となります。

仮に来年の1月31日に離脱となりますと移行期間終了まで1年もありません。

イギリスとしては、FTA(自由貿易協定)を独自に締結したいために離脱を急いでいるわけであり、締結に4、5年はかかるFTAをその移行期間中に締結できるわけありませんから当然、その期間はWTOルールに従うことになる。

ダラダラと延期できるのは、恐らく来年の6月まででしょうね。

また早期にFTAを結びたいジョンソン首相としては、EUの関税同盟にとどまっている移行期間を延長するというのも考えにくい。

今のところ延期した上で、今年中に総選挙を実施し、合意ある離脱というシナリオが可能性としては最も高いと思っていますが、ジョンソン首相は「オペレーション・イエローハンマー」を始動させました。

英政府、「合意なき」EU離脱準備を加速-EUはさらなる延期容認か ブルームバーグ

英政府は20日、正式な合意なしで離脱する場合に想定される最悪の結果に関係省庁が備える「オペレーション・イエローハンマー」という危機管理計画を始動させた。

政府当局者は準備の「最終的かつ最も集中した段階に入った」と述べ、離脱期限の「10月31日まで2週間弱となる中、数百人の公務員が今日から、こうした対応に取り組む」と語った。

合意なき離脱をやる気満々です。

EUは3カ月の期限延長を認める用意があり、協定案が批准されれば英国は11月、12月、来年1月のいずれかの月の1日か15日に離脱が可能となる。

イギリスのトランプと呼ばれているジョンソン首相ですから、何をやるか分かりません。

かつて最高裁の判断に委ねても10月31日に離脱すると言っていましたから、10月31日に本気で合意なき離脱をする可能性もあると思っています。

恐らく総選挙後の合意ある離脱でしょうけどね。

しかして実際、どちらに転ぶか分からない。

恐らくEU離脱後に色々と問題が出てきそうです。

スコットランド独立問題もそうですし、経済問題もかなり厳しいと見られています。

焦点:英経済に「相当厳しい」新ブレグジット協定案 ロイター

調査会社「変わる欧州の中のUK」が試算したところ、EU残留の場合に比べ英国民1人当たりの所得は中期的に6%、年間2000ポンド(2570ドル)相当減少する。

シンクタンク、欧州改革センターの推計では、2016年の国民投票でEU残留を選んでいた場合に比べ、英国経済の規模は既に約3%小さくなっている。

「英国がすべての国と協定を結ぶとしても、15年後に英国の国内総生産(GDP)を0.2%押し上げる程度だろう。大半のFTAはGDPにさほど寄与していない」

イギリス経済の規模は、2016年から既に「約3%」縮小している。

IMFも今月、世界経済の成長率を下方修正したばかりです。

世界経済の見通しは「心もとない」、成長率予想引き下げ IMF AFP

IMFは、好不況の分かれ目である「3.0%」に下方修正しています。

今年の世界全体の経済成長率は、米中貿易摩擦に加え、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)などの要因で景況感や投資が下押しされたため、前回発表より0.2ポイント低い世界金融危機以降で最低の3.0%になると予想している。

「(各国で)時を同じくして経済が減速し、景気回復の見通しが不透明なことから、世界経済の見通しは依然として心もとない」

世界銀行も下方修正の可能性が高いと見ています。

世界経済見通し、追加下方修正の可能性高い=世銀総裁 ロイター

世界銀行のマルパス総裁は16日、貿易や投資資金の流れの低迷を巡って不透明感が広がる中、2019年の世界の経済成長見通しを改めて下方修正する可能性が高いとの認識を明らかにした。

世銀は6月に従来の成長見通しを0.3%引き下げ、16年とほぼ同じ水準の2.6%とした。

2.6%」から更に下方修正する可能性が高いと言っています。

アメリカの貿易戦争で世界中が悲鳴を上げています。

日本も3か月連続で貿易赤字です。

9月の貿易収支は3カ月連続赤字、輸出低調-上期は2期連続赤字 ブルームバーグ

輸出から輸入を差し引いた日本の貿易収支は9月速報で1230億円の赤字だった。3カ月連続の赤字。

2019年度上期(4-9月)の貿易収支は2期連続の赤字となった。

2018年下期と合わせて2半期連続の赤字です。

日本は人口が減少していくわけですから縮小していくのは自然の流れです。

台湾の輸出受注も11か月連続の減少です。

台湾輸出受注、9月は前年比-4.9% 11カ月連続のマイナス ロイター

台湾経済部が発表した9月の輸出受注は、前年同月比4.9%減の455億3000万ドルと、11カ月連続の減少となった。

米国からの受注は前年比1.8%減。8月は7.8%減だった。

中国からの受注は3.0%減。8月は8.9%減だった。

欧州からの受注は8.6%減、日本からの受注は4.2%減だった。

台湾も貿易戦争の影響を受けています。

メキシコなどは「夜も眠れない」そうです。

メキシコ財務相、景気鈍化と新貿易協定停滞で「夜も眠れず」 朝日

同相は、メキシコを含む世界的な景気鈍化と、政府による追加支援策が必要となる可能性を懸念しているとし、ワシントンで行われたイベントで「そのことで夜も眠れない」と語った。

メキシコはリセッション寸前であり、10年前の景気悪化よりも酷く、今回は回復させるのが難しいと弱音を吐いています。

トランプ大統領の米中貿易戦争によって世界中から悲鳴が上がっています。

焦点:IMF世銀年次総会、世界各国がトランプ氏貿易戦争に悲鳴 ロイター

18─20日に開かれた国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会は、各国から集まった財務相や中央銀行総裁らが、トランプ米大統領による貿易戦争の被害の深刻さを訴え合う場と化した。

この総会では、米国の貿易戦争がもたらす意図せざるマイナスの影響が鮮明になる一方で、IMFのゲオルギエワ専務理事は「誰もが敗者になっている」と断言した。

米中貿易戦争が開始されたのは、1年3か月前です。

ドイツのGDPに占める輸出の割合は「40%強」ですが、その輸出の伸び率の見通しを1.5%から0.5%に引き下げています。

ブレグジットも中期的な悪影響となる。

日本も輸出が相当弱含みであり、生産に影響を及ぼしつつある、とあります。

アメリカは農家が打撃を受け、支援を余儀なくされている。

アフリカや新興国も軒並み影響を受けており、バーレーンは投資が冷え込み、ペルーは成長率を4.2%から3.0%に引き下げ、セネガルでは金融市場で資金が減少している。

記事にあるようにすべてが「敗者」になっている。

しかして自然界と動植物達は、みんな大喜びさ。

自然界と生態系には、やさしいトランプ大統領です。

グリーンハウス・ガスは結果(物質)です。

物質宇宙は神の表現結果。

結果には原因があり、心と無関係にバカスカ温暖化ガスが勝手に出るわけない。

人間の神の体(物質・利益)を求める心の在り方が原因であり、その結果として経済活動を通して温暖化ガスが出ている。

そして温暖化ガスが増加すれば、これを原因として結果、気候変動が起こる。

見られる世界(客観)は、見る者の心の世界(主観) : 西田幾多郎

主客は合一している。

神の体を求めるとは、物質を「天」に置いている人類の傲慢です。

相対的なものを絶対化することを神への傲慢と言う。

すなわち気候変動の原因は、神への傲慢であり、物質を「天」に置いた偶像崇拝が原因です。

神への信仰の欠如が、気候変動の原因であり、過去のすべての文明もそうでしたが、常にこの神への傲慢によって文明は滅び去ってきました。

恐らく今回もそうなるでしょう。

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