東京が医療崩壊寸前です。
新型コロナに感染している高齢者が、入院できない状況に陥っています。
命を選別するようなトリアージがいずれ実施されるかもしれません。
イギリスのシンクタンクである経済経営研究センター(CEBR)が、中国経済は「2028年」には、アメリカを抜いて世界一の経済大国になると見通しています。
英有力シンクタンクの「経済経営研究センター(CEBR)」は26日に公表した世界経済の年次報告書で、中国の経済規模が2028年に米国を抜き世界一になるとの見通しを示した。
昨年時点の予測から5年前倒しした。
一方、日本は30年にインドに抜かれ、現在の3位から4位に転落するという。
従来CEBRは、2033年に中国はアメリカを追い抜くと予測していたわけですが、新型コロナの影響で予測を5年ほど前倒ししています。
実際はもっと早いと思いますが、中国が1位、アメリカが2位、そして日本が3位かと思えば、2030年にインドに抜かれるため日本の経済規模は世界4位に転落します。
2030年ごろの日本は異常な人口減少の真っ只中にありますので、マイナス成長が恒常化している可能性がある。
そして人口が1億人を割れば、経済のスケールメリットを失い、衰退が加速していくことになる。
インドは、2027年にドイツを、2030年には日本を抜くという予測です。
そして一旦、アメリカが、中国に抜かれれば、以後その差は拡大していき、もう元のランクに戻ることは至難の業になる。
世界のパワーバランスが変わっていきます。
イギリスとEUのブレグジットの問題も土壇場で合意にこぎつけ、混乱は回避されました。
ただイギリスは、今度はスコットランドの独立問題で頭を痛めることになります。
英首相、今度は独立志向のスコットランドが相手か-EU離脱に反対 ブルームバーグ
今後数カ月はスコットランドとの闘いが待ち受けているようだ。
EUとの合意発表から1時間もしないうちに、スコットランド行政府のスタージョン首相は英国からの独立の是非を問う2回目の住民投票実施の意向をあらためて表明した。
スタージョン氏率いるスコットランド民族党(SNP)は、来年5月の議会選挙で過半数を取る見込みですが、スコットランドは、どうしてもイギリスからの独立を果たしたいようです。
ブレグジットでEUからの恩恵を失ってしまい、それを取り戻すと言っています。
スタージョン氏は「2025年」までにイギリスから独立し、EUへの再加盟を目指すことを目的にしています。
首相は、2025年までに英国が分裂すると思うかとの質問に「スコットランドは独立すると思うが、それはスコットランド住民の選択だ」と語った。
これですね。
Goodnight. pic.twitter.com/QjU5IVJwWh
— Alex Parker (@Alex_Parker) 2016年6月24日
悪いうさぎです。
スコットランドが独立しますと、イギリスは決して認めないと思われますが、イギリスは解体します。
場合によっては内戦になるかもしれない。
2020年代は、色々なところで火種がくすぶりそうです。
アメリカ第3四半期のGDP確定値が出ましたが、改定値である「33.1%増」から「33.4%増」と小幅に上方修正されています。
米商務省が22日発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)確定値は、前期比年率換算で33.4%増加した。
11月発表の改定値から0.3ポイント上方修正され、ダウ・ジョーンズがまとめた市場予測(33.1%増)をわずかに上回った。
第4四半期(10月-12月期)は、多少ブレーキがかかると思いますが、株価は最高値を更新し続けています。
過剰流動性相場だの、通貨安相場だの言われておりますが、将来のドルの下落を見込んで株に資金が向かっているようです。
ハイパーインフレを経験したジンバブエでも、株価は高騰しましたからね。
バイデン次期大統領は、「9000億ドル」規模のコロナ経済対策などは頭金であり、就任後は更に巨額の財政出動を匂わせています。
ドルは今後も売られるでしょうね。
米議会下院、新型コロナ追加経済対策可決 総額93兆円規模 毎日
新型コロナ流行が本格化した3月以降、米政府・議会が講じた経済対策は総額4兆ドル規模となり、米国内総生産(GDP)の約2割に達する。
追加経済対策では、米国民1人当たり最大600ドル(約6万2000円)の現金を給付するほか、失業給付を週300ドル上乗せする。
また、政府が従業員給与を事実上肩代わりする制度を含む中小企業支援に3250億ドルを計上した。
このほか、ワクチン配布や感染検査費に690億ドル▽学校の対面授業再開に向けた感染防止対策費に820億ドル▽旅客数の大幅減で苦しむ航空会社支援に150億ドル――などを盛り込んだ。
また、家賃未払いによる立ち退き猶予措置を年末から1月末まで延長する。
9000億ドルと規模が小さく、数か月の時限措置ですが、今月末で切れる家賃の未納による立ち退き猶予措置が1月末まで延長されています。
首の皮一枚つながったというところでしょうか。
航空会社にも150億ドルが支援されます。
政府が従業員の給料を肩代わりする制度も継続していくようですが、まるでベーシック・インカムです。
それだけ厳しいということでしょう。
バイデン大統領就任後は、その政策から言って巨額の財政出動が、今から予測されています。
バイデン氏の政策を全て実行しようとすれば、更に「17兆ドル(1751兆円)」の財政出動が必要になると見られています。
日本のGDPの3倍以上です。
もう、パーッといこうや、パーッと。
最後の最後には、パーッといこうや、パーッと。
バイデン政権の政策実現に必要な17兆ドルという膨大な財政予算 ダイヤモンド
例えばバイデン氏は当初、グリーン・ニューディールに4兆ドルかかると言っていたが、現在では10兆ドルと増加させている。
財政政策の予算は実行とともに増えることはあっても減ることはないので、この数字はグリーン・ニューディールのための最低ラインと考えるべきだろう。
低所得者対策も膨大な予算が必要だ。
筆者の試算では、全米に約1600ある公立大学をすべて無償化すると、その費用は毎年3兆ドルとなる。
国民皆保険も1兆ドルが必要だ。
一部には、バイデノミクス全体で17兆ドルは必要との見方があるが、おおむねその通りだろう。
国債発行で賄うようですが、凄い規模です。
アメリカの債務残高は、現時点での最新の数字(12月24日時点)によれば「27兆5000億ドル(2833兆円)」です。
単位は「100万ドル」です。
年末までに最低でも28兆ドルまで増えると予想されていたわけですが、中々踏ん張っています。
FRBのバランスシートも12月28日時点で「7兆4500億ドル」まで拡大しています。
ロイター等の報道では、この数字が使用されているのですが、プロの投資家は、むしろトータルアセットの数字を使用していることが多いです。
これですとFRBのバランスシートは「7兆4040億ドル」です。
バイデン大統領になりますと、この27兆5000億ドルの債務に、更に17兆ドルが上乗せされますので、単純計算で「44兆5000億ドル(4583兆5000億円)」になる。
日本の対GDP比の債務に近づいてきます。
アメリカの新規失業保険申請件数は、こうなっています。
単位は「千」です。
ピークである3月の第4週の「686万7000人」から「88%」ほど低下していますが、「80万3000人」と高止まりしています。
新規失業保険申請件数は、新型コロナ禍以前で最大だったのは、1982年10月第1週の「69万5000人」でした。
リーマン・ショックの時の最大数は、2009年3月第4週につけた「66万5000人」です。
88%減少したとはいえ、「80万3000人」という数字が、歴史上如何に高い数字か分かります。
ホームレスも急増しているようであり、フェニックス中心部のホームレス収容拠点で暮らす人々は、その場所を「ゾーン」と名付け、別の人は「トランプ村」と揶揄しています。
そのトランプ大統領ですが、元々がトランプ支持者であったメディア王・ルパード・マードック氏傘下のニューヨーク・ポストから「トランプ大統領、あなたは選挙に負けた」、「狂ったことはやめなさい」、「大統領、あきらめなさい」、と窘められています。
ああああっ!
またとうとうドミニオン社の幹部が、トランプ陣営を訴えています。
それは怒るでしょうね。
投票機メーカー幹部がトランプ陣営を名誉棄損で提訴、デマ拡散 ロイター
米・カナダ系の投票集計機メーカー、ドミニオン・ボーティング・システムズの幹部が、トランプ大統領の選挙陣営が唱えた11月の米大統領選を巡る陰謀説で名誉を棄損されたとして、コロラド州の連邦地裁に提訴した。
選対陣営と弁護士のシドニー・パウエル氏やトランプ氏の顧問弁護士であるジュリアーニ氏を含む側近のほか、トランプ寄りのメディアであるワン・アメリカ・ニュース・ネットワークやニュースマックスなどが、クーマー氏のことを「米大統領を不正に選ぶ国家的な陰謀の中心人物」とするデマを流したという。
また、ドミニオン社が民主党のバイデン氏を有利にするために投票集計機と選挙そのものを不正操作しようとたくらんだとの偽情報が同陣営などによって拡散されたため、クーマー氏は殺害脅迫を受けるなどの「悲惨な目に遭い」、安全確保のために自宅を離れることを余儀なくされたと訴えた。
トランプ陣営らの一連の行動で「全米的に名誉を著しく棄損された」とした。
さんざんあることないことでっち上げてデマを拡散し、あったま悪そうな人達を嘘で扇動していましたからね。
権力が欲しいだけの汚い動機でね。
単なる権力欲の塊が、必死に自分を正義のように取り繕うさまが、愚か過ぎて笑えるんだな。
エリック・クーマー氏は、自宅退避を余儀なくされたようです。
新型コロナは南極大陸でも感染者が見つかり、変異種は子供にも感染しやすいことが分かっています。
国連の専門家組織が、恐ろしい警告をしています。
人間が自然界との付き合い方を変えていかなければ、今後もコビッド-19以上の多くの死者を出し、世界経済に深刻な打撃を及ぼす新しいパンデミックが頻発するようになると警告しています。
この新種のパンデミックも人為的パンデミックと言っています。
新型コロナ超えるパンデミック、自然破壊により今後頻発の恐れ 専門家報告 AFP
新型コロナウイルスのように動物を宿主とし、ヒト感染の恐れのあるウイルスは現在、最大85万種が存在する。
パンデミックは人類の「存続に関わる脅威」を表していると述べている。
IPBESはCOVID-19について、1918年のインフルエンザ(いわゆるスペイン風邪)大流行から数えて6つ目のパンデミックだとした上で、その全ては「完全に人間の活動が引き起こしたものだ」と指摘した。
IPBESは、毎年5つ前後の新たな感染症がヒト間で発生し、そのどれもがパンデミックに発展する可能性があると警鐘を鳴らしている。
専門家らは、COVID-19の経済的損失は今年7月時点で最大16兆ドル(約1670兆円)に上ると試算
これから毎年パンデミックに発展する可能性のある5つ前後の感染症が出てくる。
これは人間の活動が引き起こしたものであり、そのウィルスは最大85万種存在している。
これは人類の存続に関わる脅威であると警告しています。
そのひとつかもしれませんが、ナショジオも致死率30%超のスーパー耐性菌「カンジダ・アウリス」の流行を警告しています。
致死率30%超 スーパー耐性菌 コロナの陰で流行の恐れ ナショジオ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に猛威を振るうなか、あらゆる薬剤に耐性を持つこともあるスーパー(超多剤)耐性菌「カンジダ・アウリス(Candida auris、カンジダ・オーリスとも)」の感染が一部で拡大していると、医師たちが警鐘を鳴らしている。
薬剤に耐性を持つ菌は、カンジダ・アウリスだけではない。
既に世界では、数百万人が様々なスーパー耐性菌に感染しており、カンジダ・アウリスの感染拡大はその危機をさらに悪化させる恐れがある。
米国微生物学会の学術誌「mBio」に昨年掲載された論文では、「カンジダ・アウリスはおそらく気候変動によって誕生した初めての真菌感染症かもしれない」との見方が示された。
「カンジダ・アウリス」は、気候変動によった誕生した初めての感染症だと言っています。
このナショジオが11月に警告していた「カンジダ・アウリス」が、12月ブラジルでも発見されました。
致死率は39%であり、90日以内に死亡するとあります。
《ブラジル》コロナ患者からスーパー耐性菌発見=パンデミックの陰で流行の恐れ=半数が90日以内に死亡、致死率39%
あらゆる薬剤に耐性を持つ可能性があるスーパー(超多剤)耐性菌のカンジダ・アウリスの存在確認は「Superfungo」などの見出しで報じられた。
この「カンジダ・アウリス」は、新型コロナと両方に感染する可能性があるようです。
カンジダ・アウリスによる症例は2009年から報告されており、昨年4月には、「人殺しの耐性カンジダ菌」が世界同時発生する可能性を伝える報道が流れていた。
中国の研究者が11月に発表した研究結果によると、現在までに報告された患者は33カ国で4700人に上る。
カンジダ・アウリスが怖れられる最大の理由は薬剤耐性の高さで、3種類の抗菌薬全てが効かない可能性もある。
致死率が39%と高いのもそのためだ。
今後、このようはウィルスが頻発してくるそうですが、これも背景に気候変動があります。
人類の存続に関わる問題が、色々と出てくるのでしょう。
その前兆現象かどうか判然としませんが、既にサンゴが大量絶滅に備えています。
サンゴが大量絶滅に備えている?K/T境界の時と似た特性を身に着けつつある スウィッチニュース
K/T境界というのは正式な用語から外されており、今では「K-Pg境界」と言います。
世界のサンゴは”サバイバルモード”に突入しており、その様子は”大量絶滅”に備えているかのようであるとのこと。
“大量絶滅”とはある時期において、種をまたいだ多数の生物が絶滅することを指し、その直近のものとされるのは約6600万年前の白亜紀末に起きた恐竜の絶滅だ。
今回の研究によると、世界のサンゴはこの際と同様の様子を見せているという。
「サンゴが現在、最後に起きた大量絶滅の時と、どれほど同じ特性を示しているかを見ることは、信じられないほど不気味なことです。
サンゴは絶滅への境界線を飛び越える(絶滅を避ける)ための準備をしているように見えます。
一方、私たち(人間)はさらにペダルを踏み続けていますが…」
大量絶滅の時に備えているかのような様子を見せる深海のサンゴたち。
今後地球上に生きる動植物や人類に待ち受ける未来とは、一体どのようなものなのだろうか。
大量絶滅に関してはこの「ビッグ・シックス」で一度扱ったことがあります。
5回目の最後の大量絶滅は、今から6550万年前、中生代・白亜紀末の恐竜の絶滅で有名な大量絶滅です。
原因は、ユカタン半島で発見されたチクシュルーブ・クレーターに刻印された隕石の衝突とデカントラップで起きていた大規模な火山活動です。
この時、恐竜は数日で絶滅しました。
地球上の全生物種の「70%」が滅んだのです。
現代の深海のサンゴは、この時と同じような反応を示し、大量絶滅を避けようとして備えている。
サンゴは、今後の大量絶滅を予知しているのでしょうか。
何も全生物種というわけではなく、あくまでサンゴだけに限定した種の保存本能から身構えているのかもしれませんが、もしこのサンゴの反応が、地球規模の大量絶滅に備えている反応であった場合、今後あの恐竜を絶滅させたほどの大量絶滅が地球に襲来することになる。
まさにビッグ・シックスを地で行くわけであり、恐ろしい話です。
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