経済

デフレ地獄とインフレ地獄

消費者物価指数が出ましたが、今月から基準が改訂されています。

先月までは2010年基準での計算でしたが、今月からは2015年基準で計算する数値が公表されます。

基準の改訂に伴い、今年1月まで遡って数値がすべて改訂されています。

日銀版新型コアも同様に基準の改訂が行われています。

消費者物価指数の基準改定が総合(除く生鮮食品・エネルギー)に与える影響 日銀

ソース

先月のコアCPI「-0.5%」は「-0.4%」に改正されています。

7月のCPIは「-0.4%」、コアCPIは「-0.5%」、コアコアCPIは「0.3%」となっています。

全体的に低下傾向ですが、BEIは上昇しておりますので8月分以降からは物価は上昇基調となるかもしれません。

しかして深刻なデフレである点は変わりません。

マネタリーベースは400兆円を超えているのに物価にも潜在成長率にも実体経済にも影響はありません。

基準改定に伴い最新のコアCPIのグラフを再度作成しました。

作成 : Creaotr’s Room

やはり下落基調であり、去年のコアCPIと比較しますと歴然としておりますが、昨年よりも酷いデフレに陥っていることが分かります。

今年はまだ一度も物価がプラスになったことがありません。

日銀版新型コアも今年の数値はすべて改訂されていますが、7月は「0.5%」となっています。

ソース

従来の2010年基準の日銀版新型コアのグラフはこれです。

これが2015年基準になりますとこうなります。

作成 : Creator’s Room

昨年の12月をピークに今年に入って急激に物価の基調が下落していることが分かります。

日銀版新型コアの公表を開始した去年の夏頃よりも物価の基調は低下し、ついに「0.5%」にまで下落しています。

当然、追加の緩和をしなければならない数値ですが、日銀にはほとんど打つ手がありません。

日銀のターゲットとしているコアCPIは「-0.5%」ですが、これですと物価上昇率「2%」を達成するためには、黒田総裁の任期である2018年3月までに「2.5%」も物価を上げなければならず、ほぼ不可能です。

アベノミクスも失敗し、日銀の総力を結集した異次元の金融緩和も失敗ということになります。

それでも無理やり物価を上げるには、ヘリコプターマネーしかありません。

政府・日銀が、あくまで物価上昇率「2%」を達成したいならば、残された策はヘリコプターマネーしかないのです。

しかしてこれに踏み込めば、ゴールドマンサックスは1年以内に円は崩壊すると予測していました。

踏み込めなければデフレ地獄に堕ちます。

今まで100円で売っていたものを90円に下げますと、100円の収益から90円の収益に減少する。

そのうちその90円でも売れなくなるため80円に価格を落としますと、収益が90円から80円に減少していき、経済全体が収縮していく。

莫大な政府債務がなければデフレに合わせた経済政策も可能でしょうが、1000兆円の債務を抱えた状態でデフレ政策は取れず、既に「手遅れ」です。

デフレの原因は人口減少による総需要不足であり、供給過剰のデフレは富を追えば追うほど進んでいく。

儲けようとして供給を増やせば増やすほど供給過剰となり、デフレが進みます。

デフレ地獄を回避しようとしてヘリコプターマネーを採用すれば、今度はインフレ地獄となる。

地獄の道をまっしぐら。

物価上昇率2%をオーバーシュートして際限もなく長期金利は上昇し、国債は暴落していく。

ハイパーインフレと超円安となって日本経済は崩壊します。

国債の売り手が枯渇する中、それを察知したのか国債の金利が全体的に上昇傾向にあります。

利潤追求の道とは、地獄への道であったか。

過剰に富を追う者が、経済全体を崩壊に導き、その生命をも崩壊に導く。

富を追えば追うほど大如来にして天地が切られる。

あの世の「天」とこの世の「地」が切られ、天地分離となって魔軍に蹂躙されていく。

大宇宙の構造とも分離してくる。

物質宇宙は神の表現体であり、神の聖地です。

神の心が「天」であり、神の体は「地」で永遠に天地一体であり、この通り生きろと神は大宇宙と自然界を通して人類に教えている。

神の体とは物質であり、御利益を意味している。

神の体を拝んでいるわけだ。

そして富や国益の方がいいものだからそれを追求し、その利益の相対性からデフレ地獄とインフレ地獄の両極端から抜けられなくなる。

しかも利益を追えば追うほどあの世の潜在意識とこの世の表面意識の天地が切られ、神の導きが受けられなくなり、地獄へと向かうこととなる。

あの世の霊天上界には富はありませんので、もちろんそれを追う者はいない。

神の心を追っている。

誰も富を追っていない世界と通じなければ自己が失われるにも拘わらず、霊天上界では誰も追っていない富をこの世の人間は一生懸命追っている。

当然、天地が分離されるのは当たり前の話であり、分離されれば地獄へと赴く者が増加していくのは火を見るより明らかです。

天地の分離とは、すなわち神との分離であり、宇宙との分離です。

神と離れればすべてが悪となり、罪となる。

大宇宙と離れればすべてが悪となり、罪となる。

物質宇宙は神の表現体ですから、自然界の本質はいつでも神の心です。

しかして我々の文明の本質は利益です。

一方は神の心、他方は利益で自然と文明が分かれている。

我々の文明は巨大な孤児院となっている。

神と離れた文明は崩壊を余儀なくされるものです。

キリスト教では罪の値は死なりという言葉がありますが、文明の崩壊は文明の死であり、罪の値です。

その原因はすべて神と離れた点にあるということです。

大宇宙と自然界、すなわち神と離れることを「罪」というのです。

そして罪の値は死ですから文明や個人の崩壊のみならず、死後までも罪の値を受け、地獄界で反省する者も出てくる。
神は大宇宙と自然界を通して人類に生き方を教えています。

神の心を「天」に置き、神の体を「地」に置け。

正義を「天」に置き、利益を「地」に置け。

善を「天」に置き、国益を「地」に置け。

幸福を「天」に置き、快楽を「地」に置け。

叡智を「天」に置き、物質を「地」に置け。

神我を「天」に置き、自我を「地」に置け。

そして天地は永遠に一体である。

この通り生きられれば、これが宇宙即我です。

この神の御教えは、何千年後も変わりません。

何千年後も、いや何万年後も、宇宙が存在する限り、永遠に「天地一体」です。

我々人類の善悪の普遍的な価値基準は、永遠に大宇宙です。

すなわち神の存在ということですね。

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コメント

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