マヨン山の避難者と制限区域が拡大しています。
避難者は「7万人超」であり、火口からの立ち入り禁止区域も「半径9㎞圏」に拡大しています。
アルバイ州レガスピにあるマヨン山は、2週間ほど前から火山活動が活発化。
住民7万人以上が現在、学校などの建物に避難している。
22日には、専門家らが数日以内に危険な噴火が起きる可能性があると警告。
また周辺地域で降灰が続く中、火口周辺の立ち入り禁止区域が6キロ圏内から9キロに拡大され、地元当局も避難命令の対象範囲を広げていた。
フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)は、数か月間この状況は緩和できないという声明を出しています。
避難者の方は大変です。
数か月と言いますと、3月、4月ごろまで避難は続くということであり、大規模噴火を起こした場合、想像もできません。
まさに自然の前ではなす術もない。
注視したいと思います。
南アフリカのケープタウンが、えらいことになっています。
水がなくなりつつあります。
ケープタウンの位置はここです。
ケープタウンは、南アフリカでヨハネスブルグに次ぐ2番目の大都市であり、国際的にも有名な観光地の一つです。
南アフリカで3つある首都のうちの一つでもあります。
人口は都市圏を含めると400万人にも及び、さらに成長を続けている、この大都市から水がなくなりつつあります。
蛇口から水道水が出なくなる日を当局は「デイ・ゼロ」と呼び、今必死に対策をとっています。
ケープタウンは厳しい干ばつで、非常に困難な状況のまっただ中にある。
なぜなら度を超えた乾燥した冬のせいで、ダムの水位が危険水域に達しているからだ。
ケープタウン市によると、12月半ばの時点で、同市のダムの水位は満水状態の約32%だった。
そして同職員が、「デイ・ゼロ」と呼ぶものが迫っている。
2017年12月18日現在、現在の水道使用量と降水予測に基づいて、デイ・ゼロは4月29日であると予想されている。
この時点では「デイ・ゼロ」の日は「4月29日」です。
ダムの貯水量は「32%」とありますが、今は30%を切っています。
30%を切れば、危険水域に達したことになり、すでにそうなっている。
ケープタウンの水不足は、100年に一度の危機的状況と言われており、ダムの水量が「13.5%」まで低下すると断水が実施されます。
各地にある200か所の給水ポイントから水を配給してもらうために長い列を作ることになります。
南ア ケープタウン水不足「100年に1度」の危機的状況 毎日
南アフリカ南西部ケープタウンで干ばつによる水不足が深刻化している。
「100年に1度」の危機的状況とされ、4月下旬までに枯渇する恐れが高まっている。
「4月21日には蛇口から水が出なくなり、市民は給水所に並ばなければならない」
「デイ・ゼロ」は、この時点で「4月21日」であり、8日間ほど前倒しされている。
1日の水道使用量は1人当たり「87リットル」と制限されていますが、2月からは更に40%削減され、1日の水道使用量は1人当たり「50リットル」に制限されます。
生活する上で必要な最低の水使用量は1日、1人当たり「100リットル」ですが、2月からケープタウンではこの半分に制限されます。
ちなみに日本人の1日の1人当たりの水道使用量は「219リットル」です。
日本の4分の1以下になります。
「デイ・ゼロ」の日がくれば、ケープタウンの水は枯渇し、蛇口から水は出なくなる。
かつてなかった大都市での水の枯渇であり、世界最初の「枯渇都市」となる可能性が高まっています。
フォーブスは、このケープタウンでの干ばつを「1000年に1度の危機」と報じています。
絶望的な水不足の南アフリカ、90日後には「枯渇都市」に Forbes
南アフリカのケープタウンが、映画「マッドマックス」のような危機に直面している。
現在の状況が続けば、ほぼ90日間で水がなくなってしまうのだ。
ケープタウンは先日「デイ・ゼロ」と題した日を設け、病院などを除く全ての一般国民が水にアクセスできないようにした。
現地では3年間にわたり干ばつ状態が続いており、ケープタウンは世界初の「枯渇都市」になってしまう可能性もある。
今回の干ばつは1000年に1回のレベルだといわれている。
水の配給制となれば、治安維持のために警備員が配備されるそうです。
水のないところで人は住むことはできません。
水のない場所で文明が起こることはないわけです。
その国家、あるいは文明を滅ぼそうと思えば、その地域の水を滅ぼせば、その国家や文明は滅亡します。
水がなくなる前に都市から出られる人は、すでに出ているようであり、出られないのは高齢者、身体障害者、貧困者です。
都市から離れることもできず、さりとて水を買うお金もなく、水そのものも枯渇している。
水の枯渇は、人の枯渇であり、国家の枯渇であり、そして文明の枯渇です。
実に恐ろしい前兆現象ですが、降雨等状況が変わったり、他の地域からの支援等で現実は、都市を放棄する必要はないかもしれませんが、すでに都市を放棄する動きが多分に出ています。
日本の報道では「デイ・ゼロ」の日を「4月21日」としているわけですが、これですと後「87日」で枯渇します。
ケープタウンのサイトを見ますと、ダムの貯水量は危険水位と言われる30%を切り、1月22日の時点で「27.2%」となっています。
貯水量が「13.5%」を切りますと断水となりますが、先週よりも「1.4%」低下して「27.2%」となっている。
ケープタウンの2014年からのダムの貯水量はこれです。
2014年 90.8% → 2015年 78.0% → 2016年 49.3% → 2017年 41.1%
そして先週が「28.7%」であり、1月22日時点で「27.2%」です。
2015年から急激に低下していることがわかります。
この「27.2%」のうち飲料水として使用可能な水量は「17.2%」です。
差し引き「10%」は、この水量では水道管に給水不可能なレベルです。
実際、利用可能な水量が「17.2%」です。
Dam levels are at 17,2% useable water. We are currently 108 million litres over our 500 million target. Due to a drop in the dam levels of 1,4%, #DayZero has moved forward to 12 April 2018. To avoid Day Zero we have to work together. #ThinkWaterCT https://t.co/Yj9ZUoCpw3 pic.twitter.com/XlepGjBfDK
— City of Cape Town (@CityofCT) 2018年1月24日
この時点で導かれる「デイ・ゼロ」の日は「4月12日」です。
後「78日後」に「デイ・ゼロ」となる。
「4月21日」から9日間前倒しされています。
市当局が行っている代わりの水源確保の進捗状況は「57%」であり、1日「87リットル以下」の水を使用している住民の割合は「41%」であり、「59%」もの住民が87リットル以上の水を使用している。
当局は勧告ではなく、強制が必要だと言っています。
現実は非常に厳しい状況であり、1月25日、つまり本日の時点でのダム貯水量は「27.2%」から「26.7%」に下がっている。
差し引き使用できる水は「16.7%」しかない。
「デイ・ゼロ」の日が、去年の12月半ばの「4月29日」から「4月12日」へと、どんどん前倒しされています。
国際的観光都市であり、南アフリカ第2位の大都市であるケープタウンが、世界最初の「枯渇都市」となるかどうか注目しています。
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