気候変動

カナダで猛威を振るう森林火災

またカムチャツカ半島カリムスキー山が噴火しましたね。

カムチャツカ半島カリムスキー山が噴火 噴煙2000メートル ハザードラボ

北海道のはるか北東に位置するカムチャツカ半島で昨夜(29日)、カリムスキー山が噴火し、火口上空2000メートルまで噴煙が上昇した。

もちろんここもリング・オブ・ファイアです。

熱中症情報の最新の情報を総務省消防庁が公表しています。

ソース

7月23日~7月29日までの熱中症搬送者数は「1万3721人」であり、死者は「39名」とあります。

これで死者が出始めた6月下旬からの総死者数は「122名」となり、ちょっとした災害になっています。

6月25日~7月1日 死者数「3名」
     ↓
7月2日~7月8日 死者数「3名」
     ↓
7月9日~7月15日 死者数「12名」
     ↓
7月16日~7月22日 死者数「65名」
     ↓
7月23日~7月29日 死者数「39名」

27日からの台風の影響で搬送者も死者も少なく抑えられています。

不幸中の幸いです。

アジアでは洪水が後を絶ちません。

ミャンマーで洪水により「11名」が死亡しています。

モンスーンの豪雨被害です。

ソース

避難者は「12万人」にも及びます。

インドでも洪水です。

死者「60名」、負傷者「52名」の被害を出しています。

病院の治療室にまで洪水が押し寄せています。

ソース

魚が泳いでいます。

インドは今年、洪水で「537名」の死者を出しています。

アジアは総じて洪水という水の被害が目立つわけですが、欧米は山火事という火の災害が目立ちます。

アメリカの山火事にブーストがかかってきています。

山火事の数が、「100か所」に迫りつつあります。

ソース

大規模な火災は、全米「98か所」にも上り、今年は「463万2398エーカー」を焼失しています。

特にカリフォルニアが注視されており、大規模な火災は「8か所」ですが、複合火災の個々やNIFCに載らない小規模な火災まで含めれば、「17か所」の火災が起きているようです。

特に注目されているのが、「ファーガソン・ファイア」と「カー・ファイア」です。

ファーガソン・ファイア

カー・ファイア

ファーガソン・ファイアは、「5万7846エーカー」を焼き、鎮火率は「33%」です。

カー・ファイアは、「11万0154エーカー」を焼き、7月23日の発生から1週間以上たちますが、鎮火率はわずか「27%」です。

カー・ファイアが注目されているのは、その建造物への被害の甚大さです。

この山火事だけで、884棟の住宅と4つの商業施設、並びに348戸の建造物、計「1236棟」を破壊し、169棟の住宅と5つの商業施設、そして51棟の建造物にダメージを与えています。

3607名の消防士が消火作業にあたっていますが、消防士「2名」が死亡しています。

全体の死者は「6名」とも「8名」とも報道されています。

884棟も焼失し、自宅を失っているわけです。

昨年の「トーマス・ファイア」を、「カー・ファイア」は建造物破壊の点では超えています。

Top 20 Most Destructive California Wildfires カル・ファイア

このPDFでは「カー・ファイア」は「9位」につけておりますが、既に「7位」のトーマスを超えています。

実に破壊的な山火事です。

まるでプチ黙示録です。

ところがもっと酷い山火事に遭遇しているのが、お隣のカナダです。

オンタリオ州のパリー・サウンド33の森林火災は、すでにアウト・オブ、コントロール、つまり制御不能となっています。

Out of control Parry Sound 33 forest fire threatens Trans-Canada Highway  Global News

カナダでは現在、アメリカを超えて「266か所」で森林火災が起こっており、パリー・サウンド33はオンタリオ州北東部の39か所ある山火事の一つです。

オンタリオ州とはここです。

オンタリオ州では今年2018年に「831か所」の森林火災が発生していますが、去年の2017年は「243か所」でした。

去年と比較して「3.4倍」に拡大しており、大幅に増えています。

シーズンだけを捉えても、大幅に増えています。

去年2017年はこれです。

「181か所」の森林火災に「632.63平方キロメートル」の面積を焼いています。

今年2018年はこれです。

森林火災は去年の「4.3倍」に増え、焼失面積も「2.9倍」に増えている。

この数字は、明らかに異常な増え方をしているということであり、去年より気候変動のギアが一段階上がったような数字と言えます。

カナダでこうならば、他もそうなっていくのでしょう。

2、3年後が恐ろしくなります。

戦争と自然災害は、どうも避けられそうにありません。

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