アメリカ労働省が10月2日、注目されていたアメリカの雇用統計を出しましたが、低調でした。
雇用統計で注目されている数字は二つであり、ひとつは「非農業部門雇用者数」であり、二つには「失業率」、この二つです。
非農業部門雇用者数は、「14万2000人」の増加であり、市場予想「20万3000人」を大幅に下回りました。
雇用の持続的改善が必要とされる20万人を大きく下回りました。
2か月連続で20万人を下回っています。
しかも今回の雇用統計は7月にまで遡って、7月と8月の数字も下方修正しています。
7月の当初発表「24万5000人増加」 → 7月「22万3000人増加」
7月 「2万2000人」の下方修正
8月の当初発表「17万3000人増加」 → 8月「13万6000人増加」
8月 「3万7000人」の下方修正
7月の「2万2000人」と8月の「3万7000人」を合わせて計「5万9000人」の下方修正です。
平均時給は先月の「25ドル10セント」から今月「25ドル09セント」となり、「0.01ドル」微減しました。
労働参加率は1977年以来最低となる「62.4%」となり、前月の「62.6%」から「0.2%」低下です。
4週間未満の失業率(U3)は「5.1%」であり、先月と同じく横這いです。
4週間から1年以内に求職した人を含む不完全失業率(U6)は「10.0%」であり、先月より「0.3%」低下しています。
半年間以上の長期失業率(27週間以上)の失業率は「26.6%」と先月の「27.7%」から「1.1%」低下しています。
この低調な雇用統計を受けて利上げ観測が大きく後退しました。
失業率は表面の数字上は、みな低下していて堅調に見えるわけですが、その内容が事前予想に届かなかったり、過去2ヵ月分の統計が下方修正されたり、労働参加率が1977年以来最低を付けたり、それほど強い景気とは思えません。
この弱い雇用統計から雇用がピークアウトした可能性もあると囁かれ、来年の利上げを予測する向きも出てきました。
インフレ率2%に向けて安定的に推移したり、雇用が力強く拡大したりと言った状況とは言えません。
ウォールストリート・ジャーナルは、今月10月の利上げ確率は「2%」と報じています。
「先物市場に織り込まれている10月FOMCでの利上げ確率は、わずか2%しかない。
12月の利上げ確率も今週初めに40%を超えていたのが29%に低下した。」
10月の利上げ確率は「2%」であり、12月の利上げ確率は40%越えから「29%」に低下した。
ニューズウィークも似たような記事を掲載しています。
米9月雇用14.2万人増に鈍化、前月も下方修正で年内利上げに疑問符 Newsweek
「米短期金利先物が織り込む12月の利上げ確率は27%に低下。
雇用統計発表前は44%だった。
10月の利上げの可能性はほぼゼロとみられている。」
今回の雇用統計発表前は、12月利上げの確率は「44%」であったが、発表後は「27%」に低下した。
今月10月利上げの可能性は、ほぼ「0.0%」と見ています。
10月の利上げ確率
Newsweek ほぼ「0%」
WSJ 「2%」
12月利上げの確率
Newsweek 「27%」
WSJ 「29%」
随分と12月の利上げ確率が低下しています。
12月利上げは自明のことのように報道されていたと思いますが、この20%台の確率を見ますと、年内の利上げはないかもしれません。
世界経済の影響を受けるアメリカでは、今年後半から世界的な景気減速に入りますから、年内の利上げは難しいかもしれません。
ジェラルド・セレンテ氏は、「アメリカはもう利上げはできない」と言っておりましたが、そうかもしれませんね。
ゼロ・ヘッジでもゴールドマンサックスの予想を引用して「2016年半ば」まで利上げはできないと言っていました。
ゼロ金利政策を7年も継続しているアメリカが、これ以上利上げできないとなれば、リセッションに遭遇した場合、利下げの選択肢はなくなります。
やはりゼロ・ヘッジが言うように「QE4」か「NIRP(マイナス金利政策)」しかなくなる。
イエレン議長は物価上昇率が2%になる確信が得られれば、利上げに踏み切ると述べていたわけですが、今回の雇用統計でもその手がかりは得られませんでした。
また世界銀行のキム総裁は「年内に利上げを挙行すれば、新興国に深刻な打撃を与える」とFEDを牽制しています。
EUもアメリカに利上げをするな、してもすぐに金利を戻さなければならなくなるのだから初めからするなと牽制しています。
これらの発言を見ますと世界経済は我々が思う以上に脆弱化しているのかもしれません。
日銀短観でも今年後半の先行きは、すべての業種で悪化していました。
だとすればFEDは利上げしたくてもできない状況に追い込まれるかもしれません。
次回の雇用統計で大体、今後の方向性が決まると思いますが、FEDはまだ年内の利上げを模索しているふしがあります。
欧米日がすべてゼロ金利政策になっていること自体が、確かに異常なことであり、この世界経済の不景気は通常のサイクルにおける不景気ではないのかもしれません。
ただゼロヘッジが予測しているようにアメリカが来年の夏まで利上げできず、日銀も来年の夏に金融緩和の限界がくるという一致には不気味なものがあります。
次回の雇用統計の発表は「11月6日」の予定です。
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