単体 T

「救世の法」の土台 2 単T

過去行われてきた神の存在証明法の検証です。

カント以後、神の存在証明に関しては色々とありましたが、近代以後は一つの特徴があります。

カント以前は、神の体(物質)から神の心を証明せんとする傾向がありましたが、カント以後は、神の心を直接的に捉えんとした証明法に移っています。

ここでは古い証明法である、「宇宙論的証明」と「物理神学的証明」、そしてカントの説である「道徳的証明」の3つを扱ってみたいと思う。

「宇宙論的証明」とは、万物の因果律から神の存在を証明せんとした証明法です。

古くはアリストテレスに遡り、トマス・アキナスが主張した証明法ですが、物事には原因と結果がある。

従って原因をさかのぼれば、究極の第一原因に到達する。

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