気候変動

ゴジラ・エルニーニョ 2

ゴジラ・エルニーニョ」の続きです。

8月10日の発表で止まっておりましたので、これで定期的な公表は終わったのかなと思っておりましたら、17日に発表がありました。

6月24日に起きたベネズエラの「ダブレット地震」ですが、被害は拡大しています。

ソース

死者は「6438人」であり、負傷者は「8万6358人」です。

行方不明者は前回と変わらず「1万8100人~5万人」です。

8月10日に起きましたマグニチュード「7.4」のコロンビアの地震ですが、被害の現状はこうなっています。

ソース

死者は「294人」であり、負傷者は「4187人」です。

143人」が行方不明となっています。

1999年以来、同国内では死者数が最も多い地震になっています。

8月15日に発生したインドネシア東部のフローレス島沖の地震ですが、土砂崩れなどで瓦礫が道路を塞いでおり、捜索は難航しているようです。

地震の規模は、マグニチュード「7.7」でしたが、未だ被害の全容は把握できていないようです。

インドネシア東部地震、約1万3000人が支援ない中で避難 死者53人に AFP

インドネシア東部フローレス島沖で15日に発生したマグニチュード(M)7.7の地震により、約1万3000人が避難していることが17日朝までに明らかになった。

避難者は学校や警察署、役所などに身を寄せたり、屋外にとどまったりしたまま、支援を待つ状況が続いている。

15日早朝に発生した地震では、これまでに53人が死亡し、100人以上が負傷した。

救助当局によると、行方不明者の報告はないという。

今のところ死者が「53名」出ています。

何かマグニチュード「7クラス」の大地震が、立て続けに起きている感じがしますが、「地震の数」自体は平年並みだそうです。

数え方に多少の違いは見られますが、マグニチュード「7クラス」の地震は、年間の平均で「15回~18回」起きています。

今年(2026年)は、今のところマグニチュード「7クラス」の地震は、国際的な統計数値では「11回」起きており、国内の気象庁発表値では「12回」起きています。

1. 2月22日:マレーシア沖(M7.1)

2. 3月24日:トンガ沖(M7.5)

3. 3月30日:バヌアツ沖(M7.3)

4. 4月2日:インドネシア・北マルク沖(M7.4)

5. 4月20日:日本・岩手県沖(M7.4)

6. 6月8日:フィリピン・ミンダナオ沖(M7.8)

7. 6月24日:ベネズエラ(M7.2 )

8. 同上(M7.5)

9. 7月17日:メキシコ沖(M7.3)

10. 7月28日:日本・熊本県熊本地方(気象庁 M7.1 / USGS M6.8)

11. 8月10日:コロンビア(M7.4)

12. 8月15日:インドネシア・フローレス島沖(M7.7)

今年10個目の熊本地震は、気象庁マグニチュードでは「7.1」ですが、USGSのモーメント・マグニチュードでは「6.8」のため、国際的な統計数値では「1個」減り、マグニチュード「7クラス」の地震は「11個」となります。

この数字は8月中旬の数字ですが、平年並みなのです。

少し意外な感じがしますが、東日本大震災のように一度巨大な地震が発生しますと、M.6~7クラスの地震が頻発したり、数年間は地震が発生しなかったり、あるいは地震が少なかったりと偏りがあるため、数十年単位で平均すると、大体、年平均「15回~16回」と非常に安定的に推移しているようです。

この平均数値から言えば、マグニチュード「7クラス」の地震は、年末までに後「3回~4回」起きる計算になります。

「ゴジラ・エルニーニョ」が順調に成長しています。

今年から来年にかけての「エルニーニョ」は、1950年以降の順位づけされた公式ランキングの中で、「過去最大規模のエルニーニョ」になる可能性が高いようです。

エルニーニョ、非常に強くなる確率90%超=米気候予測センター ロイター

気候予測センター(CPC)は13日、エルニーニョ現象が一段と強まっており、​北半球で2026年秋から冬にかけて「非常に強‌い」事象となる確率が90%を超えていると発表した。

「26年10-12月期には、1950年以降の過去のエルニーニョを上回る歴史的な強さ​となる確率が69%ある」とみている。

世界食糧計画(WFP)は今月、強力なエルニーニョ現象の発生に​より、世​界で最も⁠脆弱な地域を中心に、27年末までに厳しい食料不安に陥る人が約4900万人増加する​恐れがあると警告した。

非常に強‌いエルニーニョ」とは、俗に「スーパー・エルニーニョ」と言われるものですが、この「スーパー・エルニーニョ」になる確率は「90%」を超えていると報じられています。

1950年以前にも「1902年〜1903年」や「1877年〜1878年」をはじめとする超大型エルニーニョの記録や解析データは存在しますが、当時は観測点が限られていたり、数値の誤差が大きいため、1950年以前の記録は、現代の観測指標(ONIなど)において精密に順位付けされた公式ランキングからは除外されています。

だから「1950年以降」と記事にあるわけですが、過去のエルニーニョを上回る強さとなる確率は「69%」とあります。

今年の「ゴジラ・エルニーニョ」は、「過去最大規模のエルニーニョ」になる確率が高いのです。

1950年以降、一般的に「スーパー・エルニーニョ」は過去「5回」発生しています。

1. 1972年〜1973年

2. 1982年〜1983年

3. 1997年〜1998年

4. 2015年〜2016年

5. 2023年〜2024年

「1957年〜1958年」のエルニーニョは「2℃」に達しておりませんので、「スーパー・エルニーニョ」に入れない研究者もいます。

ただ一般的には今まで発生した「スーパー・エルニーニョ」は「5回」です。

そのうち「Big Three」と言われる「三大スーパー・エルニーニョ」がこれです。

ソース

エルニーニョを監視する海域は、日本の気象庁とアメリカのNOAA(アメリカ海洋大気庁)では違います。

気象庁が監視している海域は「NINO.3」であり、NOAAが監視している海域は「NINO.3.4」です。

気象庁が使用している「NINO.3」は東太平洋寄りの海域であり、NOAAがONIで使う「NINO.3.4」は、それよりやや中央太平洋寄りの海域を指します。

あまり大きな「ズレ」はありませんが、多少数値が違います。

気象庁が定義する「Big Three」(三大スーパー・エルニーニョ)はこれです。

ソース : グラフは本サイト作成

これが「三大スーパー・エルニーニョ」(気象庁)です。

1位. 1997年~1998年

2位. 1982年~1983年

3位. 2014年(2015年)~2016年

最近の「スーパー・エルニーニョ」は、「2023年~2024年」であり、「第5位」につけています。

NOAA(アメリカ海洋大気庁)が定義する「三大スーパー・エルニーニョ」はこれです。

ソース : グラフは本サイト作成

NOAAでは「1位」と「4位」が「同率」ですので、どちらも「1位」と言えば「1位」、「2位」と言えば「2位」です。

「4位」と「5位」も同じです。

ただ「三大スーパー・エルニーニョ」の年は、気象庁もNOAAも同じです。

1982年~1983年

1997年~1998年

2015年~2016年

と同じです。

「三大スーパー・エルニーニョ」の「月間相対ニーニョ3.4指数」はこうなっています。

1982年~1983年

ソース

「1982年~1983年」の「月間相対ニーニョ3.4指数」は「+2.6℃」です。

1997年~1998年

「1997年~1998年」の「月間相対ニーニョ3.4指数」は「+2.3」です。

2015年~2016年

「2015年~2016年」の「月間相対ニーニョ3.4指数」は「+2.39」です。

これが「三大スーパー・エルニーニョ」の数値です。

別に公式ランキングからは除外されておりますが、「月間相対ニーニョ3.4指数」での最高値は、「1902年〜1903年」の「+2.65」です。

今年の「ゴジラ・エルニーニョ」は、この「1902年〜1903年」の「+2.65」を上回る確率が高いのです。

「月間相対ニーニョ3.4指数」は「月間」ですので、数値の更新は「ひと月」待たなければなりませんので、リアルタイムで監視しにくいため、通常は「週間指数」を見ます。

「相対海洋ニーニョ3.4指数」では、基本的にこうなっています。

※ 中程度のエルニーニョ : +1.0°C ~ +1.49°C

※ 強いエルニーニョ現象 : +1.5℃~+1.99℃

※ 非常に強いエルニーニョ現象:+2.0℃以上

+2.0℃」を超えれば、「スーパー・エルニーニョ」と呼ばれます。

「週間指数」で見ますと、今年の8月2日に「+2.0℃」を超えたのです。

右上の赤枠です。

8月2日の時点で「+2.02℃」です。

それから一週間後の8月9日は、こうなっています。

8月9日の時点で「+2.02℃」から「+2.2℃」まで成長しています。

そして更に一週間後の8月16日は、こうなっています。

ソース

8月16日の時点で「+2.2℃」から「+2.3℃」まで成長しているのです。

既に現時点で「1997年~1998年」の「月間相対ニーニョ3.4指数」である「+2.3℃」に達してしまっているのです。

大体、ピークは「11月頃」ですので、まだまだ成長していくでしょう。

今年の「ゴジラ・エルニーニョ」は、記録上最も高い「1902年〜1903年」の「+2.65」を超える可能性が高いのです。

「地球温暖化」に「ゴジラ・エルニーニョ」が加わるのです。

グテーレス国連事務総長は、「火に油を注ぐようなものだ」と述べておられましたが、はや「食料危機」が警告されています。

今年の異常気象は、極端な気象になるかもしれません。

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